コロナを軽視してはならない

 本年(令和2年)に入ってから、新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るい、感染の拡大が止まらない。

 日本でも、多くの人が日常的にマスクを着用するようになり、店の出入り口には消毒液が置かれている。そして、いわゆる密を避けるために様々なイベントは、中止や規模の縮小に追い込まれた。夏の風物詩とも言える、甲子園(全国高校野球選手権大会)も中止となり、選抜の各チームが1戦のみという形で、交流試合が行われた。甲子園中止の衝撃的な発表を受けて、大会を見つめて真剣に練習に励んできた球児が、泣き崩れている光景をテレビで観て、とても痛々しかった。甲子園に限らず、このような姿は至るところで見受けられたが、事は人命に関わるので仕方の無い処置だっただろう。運営の方々も苦渋の決断だったに違いない。

 さて、日本国内での新型コロナウイルスによる死者数は、10月7日現在で1600人程となっている。20万人を超える死者が出ているアメリカや、同じアジア圏でも10万人以上が死亡しているインドと比較すると、日本は圧倒的に死者数が少ない状態だ。

 しかし、このウイルスを絶対に軽視してはならない。感染しても無症状や軽症で済む人が多いことが、軽視することに繋がりやすい要因だと思われるが、高齢者は重症化しやすいし、若年層でも罹患後に重症化しないという保証はどこにも無い。

 また、回復後にも、倦怠感・息苦しさ・胸痛等の後遺症が残ることもあるそうだ。

 街中を歩いていると、最近はマスクを着用していない人も、チラホラと見受けられるようになってきた。特別な事情があれば仕方がないが、

 「自分自身も無症状の感染者かもしれない」との自覚を持ち、完全にウイルスが終息するまでは、外出時にマスクを着用し続けることが、感染拡大を防ぎ、人々の生命を守ることに繋がると思う。

 

 今回は以上。

 それではまた!