心の逃げ場を作ろう
現代社会は日々、ストレスとの戦いだと僕は思っている。
今回は、そんなストレスに対して、心の逃げ場を作る大事を、お伝えしたいと思う。
具体的に言うと、
"感情のアウトプットの場を作ろう"
ということである。
負の感情の蓄積が限度を超えると、人は突如として心が壊されてしまうことがある。空気を入れ過ぎた風船が、いきなり破裂するのと同じだ。
だから、感情をアウトプットする場が必要になる。
気が許せて、何でも話せる人が自分の周りにいれば、愚痴を聞いてもらえばいい。
人に対して自分の身に起きていることを、ありのまま伝えて経過を振り返ることにより、問題の本質が見えて来ることもあるだろう。
それに、話を聞いてくれた人が、自分とは違った視点で問題解決の糸口を見出して、アドバイスをしてくれるかもしれない。
一番怖いのは、誰にも相談できず、愚痴も言えず、自分自身の中に負の感情を蓄積させてしまうことだ。
仮に職場でパワハラが行われて、以下のような発言を連日、怒声で浴びせられ続けたとしよう。
「使えない奴だ」
「もっと頭を使えよ」
「こんなことも出来ないのか」
「代わりはいくらでもいるんだぞ」
等々…
もし感情をアウトプットする場が無く、これらの暴言が心に蓄積され続ければ、とんでもないことになる。
それは、洗脳されるということだ。段々と自分自身が、言われていることを事実と錯覚するようになってしまう。
「嘘も百回言えば事実になる」
という言葉があるが、何度も繰り返し否定的な言葉を浴びせられることによって、最終的には、自分自身がそれを事実だと、信じ込んでしまうのである。
こうなったら、心が壊れるのは時間の問題だ。外部からは暴言で人格を否定され、内なる心でも自己否定をする。自分が二重の攻撃を受けている状態になってしまい、まさに逃げ場がない。
もし、誰にも悩みを打ち明けられない状態なら、先ずは紙に感情を殴り書きすることをお勧めする。自分の中の負の感情を、文字にすることで無理矢理、外に追い出すのだ。これは、かなり効果的な方法らしく、実践している人も多い。実際にネットで検索すると、
"愚痴ノート"
等として出てくる。
それでもダメなら、いま置かれている環境を変えるのも、一つの方法だと思う。
環境を変えたことで、状況も一変したという話も、たくさん聞いたことがある。いま置かれている環境が、世の中の全てということは、絶対にあり得ない。
「逃げるが勝ち」
という言葉もあるが、僕は理不尽なことに耐え続けることが美徳だとは思わない。精神を病めば、治療も大変だ。
いまの世の中、いつ誰が心を病んでも不思議ではない状態であると思う。
精神科が飽和状態なのも頷ける…
自分自身も、他人事ではない。心の逃げ場を作る大事を、ひしひしと感じてしまう…
今回は以上。
それではまた!